フレームレート
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2020年3月
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フレームレート
(Frame rate)は、
映像のサンプリング周波数ともいえ、表示装置(
連続しているものを対象とした標本化であることから、ヒトの視覚における残像効果・ストロボ効果に由来する、映像の質感や見た目に大きく関係する。値が大きくなるほど動きが滑らかに見える。
概要 [ 編集 ]
指標 [ 編集 ]
動画の処理全般で、映像信号や映像機器の規格の仕様、性能の目安、伝送に要求される通信路容量の計算、などにフレームレートは使われる。
媒体や規格によって、フレームレートはさまざまに異なる。主な在来媒体のフレームレートは以下の通り
[1]
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- 23.976 fps - 映画等のフィルムのコマ数の換算。コンピュータでは24 fpsで置き換える場合がある。
- 25 fps - PAL規格のコンポジット映像信号。ヨーロッパ、オーストラリアなどのアナログテレビ放送・ビデオソフトなど。
- 29.97 fps - NTSC規格のコンポジット映像信号。日本、北米などのアナログテレビ放送・ビデオソフトなど。コンピュータでは30 fpsで置き換える場合がある。人間の視覚に近いとされる [2] 。
- 50 fps - 上記のPAL規格に準じ、秒あたりのコマ数が倍になった(より滑らかな質感の)映像。
- 59.94 fps - 上記のNTSC規格に準じ、秒あたりのコマ数が倍になった(より滑らかな質感の)映像。ISDB規格(プログレッシブ方式)など。コンピュータでは60 fpsで置き換える場合がある。
技術革新が進み、各機器で60 fps以上の動画作成および再生が可能になっている [2] 。
フレームレート変更処理をコンバートと呼ぶ。映像のコンバート参照。あえてフレーム数を落とす
臨場感と快適性 [ 編集 ]
日本のテレビ放送は30 fpsのため、日本人はこれ以上であれば違和感を感じないとされる [2] 。
オンライン会議では15 fps程度あれば違和感を覚えないとされる [2] 。
YouTubeではアップロードする動画のフレームレートに関して「24~60 fps」を推奨している [2] 。
人間の視覚特性において解像度で臨場感が向上するのは4320pが上限であるが、フレームレートによる向上は240fpsが上限とされることから、4320pディスプレイの実用化以降は、フレームレートの向上に技術開発のトレンドが移ると予測されている [3] 。
走査とフレームレート [ 編集 ]
表示装置の走査方式がプログレッシブ・スキャンであればリフレッシュレートと同じ値になるが、NTSCのテレビ放送など、走査方式がインターレースの場合、フレームレートはリフレッシュレートとは一致しない。
NTSCなどでは、2:1インターレースのため、1つのフレームは、2つのフィールドからなっている。したがって求められるリフレッシュレートは表示したい映像のフレームレートの2倍となる。同じフレームレートで比較すれば、プログレッシブ・スキャンよりインターレースの方が、ヒトの視覚上は滑らかに見える。
ある低いフレームレートの映像媒体を、より高いフレームレートが求められる機器で再生する場合、表示側でちらつきや音ズレなどの不具合を感じさせないように、元のフレーム内容を動かさないままで、高いレートに合わせてフレームを再分割する処理を行う必要がある。フィルム (23.98fps)作品をテレビ (29.97fpsなど)で放送するための処理例はテレシネ#フレームレートと走査方式を参照。
ビデオカメラや、初期世代のコンピュータ・
脚注 [ 編集 ]
参考文献 [ 編集 ]
- 黒木 義彦、高橋 春男・日下部 正宏・山越 憲一「通常および高フレームレート映像刺激が脳波に及ぼす効果」『映像情報メディア学会誌』第67巻第8号、映像情報メディア学会、2013年7月25日、J340-J346、 ISSN 1342-6907、 2021年3月19日閲覧。
関連項目 [ 編集 ]
- コマ (映画・漫画)
- アニメーション
- 液晶ディスプレイ、 ブラウン管
- インターレース解除
- フレームシンクロナイザー - 主に放送で用いられる映像フレーム調整機器
- フィールド (計算機科学)