棚氷

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棚氷のイメージ

棚氷(たなごおり、: ice shelf)とは、陸上の氷河または氷床に押し出され、陸上から連結して洋上にあるを指す。その上面は多くの場合、平坦な形状となっている。氷棚(ひょうほう)とも呼ぶ。

洋上にある氷という点では、海氷と似ているが棚氷は陸上で形成され、海氷よりもだいぶ厚くなることがある点が異なる。海氷は通常、数m程度の厚さであるが棚氷はもっと厚く数十mの厚さとなることがある。

氷山とも、陸上の氷と連結している点が異なる。ただし、棚氷の先端部では、沖合いへ氷が移動する動きが行われており、波浪や解氷などによって氷の分離(カービング)が行われ、テーブル型氷山の生成が行われる。

南極カナダ北部・グリーンランドなどの極地でのみ見られる。

地球上のほとんどの棚氷は南極氷床に存在している。大きさとしてはロス海に面するロス棚氷が地球上で最大であり、それに ウェッデル海フィルヒナー・ロンネ棚氷と東南極のアメリー棚氷が続く。

棚氷はカービングするか、海洋による底面・側面融解によって消失する。棚氷が消失すると、背後の氷河を支える力が失われるため、氷河の海洋への流出が加速的に進行する。

南極における棚氷融解の主な原因は、海洋が供給する熱であると考えられている。 地球温暖化に伴って氷河の表面融解が進行すると、クレバスが成長しやすくなり、カービングによる崩壊のリスクが高まる。

北極の棚氷 [ 編集 ]

カナダ

南極の棚氷 [ 編集 ]

南極の主要な棚氷
 ロス ( 472960 km2 )
 ロンネ・フィルヒナー ( 422420 km2 )
 アメリー ( 62620 km2 )
 ラーセンC ( 48600 km2 )
 リーセル・ラーセン ( 48180 km2 )
 フィンブル ( 41060 km2 )
 シャクルトン ( 33820 km2 )
 ジョージ6世 ( 23880 km2 )
 ウエスト ( 16370 km2 )
 ウィルキンス ( 13680 km2 )
ロス棚氷

2001年現在の棚氷の一覧。

脚注 [ 編集 ]

関連項目 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]