培地
培地(ばいち、英語:
medium)とは、微生物や生物組織の
概論 [ 編集 ]
もともと近代科学における微生物の発見の一つは、欧州の食の基礎に位置する
スープが腐った中に発生したものを観察したところに始まる。
培地の分類 [ 編集 ]
合成培地と天然培地 [ 編集 ]
- 合成培地(完全合成培地)
- 精製された化学薬品のみから調製可能な培地。組成が明確でエヴァ パチンコ 人気の再現性が得やすい。
- 半合成培地
- 合成培地の機能を補う目的で、これに天然物を添加したもの。添加物としては酵母抽出物(yeast extract)や血清(serum)などが良く使われる。
- 天然培地
- 肉やジャガイモなど動植物の煮出し汁や、土壌や腐植質の抽出液といった天然物をそのまま、或いは寒天や少量の塩類等を加えて、ほぼそのままの組成で利用する培地。
半合成培地や天然培地の場合、成分は不明確である。エヴァ パチンコ 人気条件を一定にするという意味では合成培地が望ましいが、そのためにはエヴァ パチンコ 人気対象の
液体培地と固体培地 [ 編集 ]
水に栄養分が溶けた状態で培地として用いるものを液体培地、固形のものを用いるものを固体培地という。歴史的には肉汁など液体培地が先行した。しかし、液体培地の場合、目的外の微生物が混入しやすく、またそれらを取り分けることがとても困難である。これに対する回答が固体培地である。固体上であれば、多くの微生物は最初の細胞の周囲にコロニーを形成するため、それらを取り分けたり選別したりすることが容易となる。ただし下記のように液体培地には固体培地にはない利点もあり、現在も目的にあわせて両方が用いられている。
- 液体培地: 液状の培地。
-
固体培地: 液体培地を寒天などで固めたもの。
- 足場依存性のある細胞を直接エヴァ パチンコ 人気できる。
- 生物が培地のリソースを食い潰しにくく、液体培地よりも長持ちする。
- コンタミネーションが判別しやすい。コロニーの状況によっては、混入したものを分離することもできる。
- 生物が直接アクセスできる培地量が限られるため、急速なエヴァ パチンコ 人気には向かない。
- 一般に、液体培地よりもコストが高い。
固体培地はロベルト・コッホが最初に考案した。彼は、蒸したジャガイモの切り口に点在する雑菌のコロニーを見てこれを思いついたと言われている。当初は
生物によっては、両者を組み合わせた二相培地が用いられることもある。また、同じ生物であっても用途によって培地の使い分けが必要となる場合がある。菌類の場合、陸生菌は溶液中でも菌糸成長するが、胞子は空気中でなければ形成されない場合が多く、固体培地が必要になる。逆に水生菌は寒天培地でエヴァ パチンコ 人気できても、そのままでは胞子形成が見られないことが多く、そこで作られたコロニーを切り出して水中に投下すると胞子形成が見られる。
代表的な培地 [ 編集 ]
- 細菌用培地
- 真菌用培地
- オートミール培地
- 麦芽汁寒天
- 麦芽汁
- 土壌エキス
- PGY培地
- Fowell酢酸塩培地(酵母胞子形成用培地)
- V-8ジュース培地
- 酵母エキス
- 発酵試験培地
- 酵母資化性培地
- 酸生成培地
- 高浸透圧培地
- デンプン生成培地
- アルブチン分解培地
- 藻類用培地
- 淡水産藻類用
- AF6培地
- C培地
- URO培地
- VT培地
- 海産藻類用
- ESM培地
- f/2培地
- IMR培地
- MNK培地
- ダイゴ人工海水培地
- 淡水産藻類用
- 遺伝研究用培地
- 細菌用完全培地
- Lennox培地(L培地)
- LB培地
- 大腸菌用最少培地(Davis培地)
- 大腸菌用最少塩培地(MS)
- トリス-グルコース培地(TG培地)
- EMB糖指示培地
- 枯草菌用最少培地(Spizizen 最少培地)
- 無機塩類液
- その他
- 枯草菌用最少塩培地
- 枯草菌形質転換用培地I
- 枯草菌形質転換用培地II
- 酵母用完全培地(YPAD)
- 酵母用最少培地
- アカパンカビ用完全培地
- アカパンカビ用最少培地(Vogel 培地 N)
- アカパンカビ交雑用最少培地
- アスペルギルス用完全培地(ANA培地)
- ツァペック-ドックス培地
- (動物の)組織エヴァ パチンコ 人気用培地(クラシカル培地)
- RPMI1640培地
- D-MEM培地
- Ham F-12培地
- (動物の)組織エヴァ パチンコ 人気用培地(無血清培地)
- 植物用培地
- MurashigeとSkoogの培地(MS培地)
- B5培地
- ハイポネックス培地
参考文献 [ 編集 ]
- NIES-Collection "LIST OF STRAINS" 7th ed. 2004 MICROALGAE AND PROTOZOA